韓国の大学生が来日、東久留米の市民や小学生と交流 扇の舞やテコンドー、K-POPダンスも披露
韓国の大学生グループが1月に東久留米市を訪れ、市役所(11日)と本村小学校(16日)で国際交流活動を行いました。東久留米国際友好クラブ(HIF)の日本語教室の元学習者であるカンさん、キムさん夫妻がプロデュースし、東久留米市やHIF、カモん会がサポートする恒例の企画です。
大学生一行は男女14人。韓国で合宿までやって猛練習し、扇の舞やK-POPダンス、テコンドーを熱演し、市民、小学生と楽しく交流しました。
扇の舞は韓国の伝統的な舞踊を基本にした創作舞踊。民族衣装を着て牡丹が描かれた扇を使う群舞はとても優雅です。Amaizng Graceの選曲と振付がとても素敵でした。テコンドーは誰もが知っている韓国の国技。体全体をダイナミックに使う武術だけに、演武は迫力がありました。大学生は世界中で人気のK-POPのダンスも披露、BTSのヒット曲を軽やかに踊りました。
【市役所での韓国人大学生との交流イベント】
韓国大学生、日本語教室ボランティア、市民ら50人が参加、冒頭、スライドで東久留米市と韓国の紹介も行い、お互いに理解を深めました。グループに分かれての市民との懇談では、翻訳アプリなどを使っていろんな情報を熱心にやり取りする姿が目立ちました。お土産にキンパとお菓子も配られ、心温まるイベントとなりました。
【本村小5年生との国際交流授業】
まずは腹ごしらえ!交流は給食から始まりました。地場野菜たっぷりのすいとんや鮭の竜田揚げなどヘルシーな和食が提供され、各テーブルでは子どもたちから「趣味」「年齢」「好きな食べ物」などを聞かれた大学生が、時に日本語、時に英語を交えながら答える姿が見られました。
給食後は体育館へ移動し、まずは子どもたちが日本の伝統的な遊びを紹介。はねつき、カルタ、こま、けん玉、トントンずもう、だるまさんがころんだ、を皆で体験しましたが、特筆すべきは子どもたちお手製のカルタ。読み札を使わない斬新な「絵合わせ方式」で作られており、日本語のわからない学生たちも夢中になって遊んでいました。その後韓国の伝統的な遊び、めんこ(タッチ)と蹴鞠に似たジェギチャギに子どもたちが挑戦し、上手な子どもには道具がプレゼントされました。
遊びの後はキムさんによる韓国の紹介。スクリーンに映し出される映像で子どもたちは韓国の文化の一端に触れることができました。スライドが終わるころには着替えを済ませた大学生たちが再び登場し、舞台の上で扇の舞、K-POPダンス、テコンドーを次々に披露。あっという間に終わりの時間も近づき、締めとして子どもたちは全員でお返しのソーラン節を踊りました。掛け声と踊りは溌溂としていて迫力があり、学生たちは体を揺らしながら盛んな拍手を送っていました。記念の集合写真は「キムチー!」でみんな笑顔。学生たちの作るブリッジを通り抜け、子どもたちは退場していきました。